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地球温暖化問題が叫ばれる中、環境災害リスクのマネジメントはグローバルかつ喫緊の課題である。
環境災害リスクに対して近年、金融・保険市場の発展を援用したリスクのコントロールが活発に行われている。
環境災害リスクのヘッジ手段として、ひとつには、デリバティブ(気温などインデックスに応じ損害額には関係なく支払いが行われる)が設計され、市場で取引されるようになってきた。
保険ほど契約額の規模は大きくないとの見方もあるが、ヘッジファンドなどリスクの受け手が現れつつあることを勘案すれば、デリバティブは近い将来、環境災害リスクの有益なリスクヘッジ手段として期待される。
今ひとつには、保険(損害額に対して保証が行われる)が広範に用いられている。
再保険会社のSwiss Re社は、自然災害による保険支払額が2015年にUSD 32 billion (※)に及ぶと見積もっており、自然災害による保険市場の規模の大きさを物語っている。
リスクヘッジ手段として大きな期待が寄せられているものの、デリバティブ・保険についてそのリスクに見合ったプライシングを行うことは難しい。市場の非完備性を考慮に入れなければならないからである。
本研究会では、環境災害のリスクヘッジ手段として有益と考えられる、デリバティブ・保険のプライシングについて深化させていきたいと考えている。

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